INTERVIEW 12
林業 農林水産部 林業振興課
林業の次代を支え、
福岡県の森林を未来へ。
Profile
齊藤 健太郎 入庁7年目
幼いころから自然が好きで、地元宮崎県の大学で森林科学を専攻。
県外出身だが、福岡県での暮らしに魅力を感じ、林業職として平成29年度に入庁。
福岡農林事務所林業振興課を経て現職。
―仕事内容を教えてください
林業就業者の確保と育成に取り組んでいます。具体的には、就業希望者への相談対応や就業された方のキャリアアップを目的とした技術研修の企画・実施などです。
福岡県の森林を守り育てる人材を確保するため、少しでも多くの方に林業に携わっていただけるよう業務に邁進しています。
また、私が直接担当しているわけではありませんが、治山事業も林業職の大切な仕事です。近年増加している豪雨災害から人命を守る重要な役割を担っており、責任の大きな職種でもあります。
―仕事で印象に残っていることはありますか?
伐倒技能選手権を開催したことです。このイベントは、年に一回行っており、チェーンソーの安全な動作や技能を競うものです。真剣な顔付きで取り組む選手の姿が印象に残っています。
選手の中には、私が以前開催した、キャリアアップ研修に参加していただいた方や、就業セミナーの講師としてお招きした方もいて、とても印象に残るイベントでした。
―働きやすさを感じる点を教えてください
県外から入庁しましたので、職員住宅はありがたいと思いました。家賃も相場よりも安価で、敷金礼金も不要でした。
また、子育て支援制度が充実しているのも魅力だと思います。私自身、父親育児休暇制度を利用しました。
出産の予定を上司に伝えると、「上司による職員(父親)の子育て支援プログラム」を作成してくれました。
このような休暇制度は利用している職員も多いので、休みにくい雰囲気はありません。
組織として、育児を支援することは当然のことだという気運を感じます。
―入庁前後でイメージのギャップを
感じるところはありますか?
業務の幅広さです。公務員といえば、補助金の審査や法令に基づく許認可などかと思っていました。
実際は、相談対応や研修の企画、新しい技術の普及、工事の発注や研究など、幅広い業務があり、そこはとても意外でしたね。
個人的にはひとつのことに特化するより、さまざまな業務に携われる方が好きなのでプラスに捉えています。
―福岡県の職員として実現・達成したことを教えてください
就業希望者を対象とした現場見学会や相談対応により、新規林業就業者の確保に寄与しました。
令和2年度の国勢調査によると、全国的に林業就業者数は減少傾向ですが、福岡県の就業者数はほぼ横ばいとなりました。
―今後、取り組んでみたい仕事はありますか?
これまで私が関わってきた業務は「木を育てて切るところまで」ですが、「切ったあと」の業務にも興味があります。
公共建築物への木材の利用や、こどもたちに木の魅力を伝える仕事にも取り組んでみたいです。
頻発する豪雨災害やSDGsの考え方の広がりを背景に、注目度が高まっている森林・林業の仕事。
福岡県の森林を守り育てるためにも、ぜひ一緒に働きましょう。
また、県庁には他県出身の方が意外と多いので(私もその一人です)、他県出身の方も全然気にしなくて大丈夫ですよ。