本文へ移動

令和6年度福岡県職員採用案内

グラデーション模様左 グラデーション模様右

INTERVIEW 04

児童福祉 福岡児童相談所

こどもたちの目線に立ち
最良の支援策を模索する

Profile

小森田 菜緒 入庁5年目

高校生のころに児童福祉の道を志し、大学で社会福祉を学ぶ。
大学卒業後、平成31年度に入庁。現職に至る。
これまでたくさんの家庭やこどもの支援に携わる。

行政の仕事1

仕事内容を教えてください

入庁して2年目から4年目までは「初動対応係」として、学校や警察、市町村などから児童虐待の通告を受けた際の最初の対応を担当しました。
こどもを預かったり、保護者の方と話をしたりといった感じです。
現在は「相談支援係」として、こどもや家庭の継続的な支援を担っています。
虐待に限らず養育困難や非行などさまざまな問題を解決するために家庭訪問を通して面談を行うのですが、何よりも大切にしていることはこどもや保護者との信頼関係の構築です。
まずはしっかりと話を聴くことがすべてのスタート。
こちらから何かを伝えることよりも「傾聴」を心がけています。

仕事で印象に残っていることはありますか?

私は高校生のころに「こどもたちの健康を支える保健師になりたい」と思っていたのですが、当時の担任からの「こどもたちを支えたいと思うなら児童福祉の道もあるよ」とのアドバイスがきっかけで、児童福祉司を目指すことにしました。
そういった経緯からも、日々こどもたちに関わり、少しずつ家庭環境や親子関係が改善される様子を見守っていけるすべてのケースが印象的で大切に思っています。
もちろん対応に苦慮することや想定どおりにいかないこともありますが、それでも業務の中でこどもたちや保護者の方から「ありがとう」というひと言をいただけるときがとてもやりがいを感じるときです。

働きやすさを感じる点を教えてください

児童相談所に勤務する児童福祉司は、こどもたちの人生に関わる重要な判断をする場面も多い仕事です。
それだけに大きな責任を伴う仕事であるとも思います。
こどもたちにとっての最善を見つけるため「これでいいのかな」などと悩むことも多いのですが、そうした中で大きな支えになってくれたのが、入庁1年目に付いてくださった指導担当の先輩の存在です。
どんな些細な相談にも向き合っていただいて、1年目に限らず、その後もずっと気にかけていただいています。
一人では抱えきれない責任の大きな仕事だからこそ「指導担当職員制度」をはじめとした、周りのサポートがあって本当によかったです。

入庁前後でイメージのギャップを
感じるところはありますか?

こどもたちだけでなく、その家庭や保護者の方々の支援をすることも分かっていたので、家庭訪問などの仕事があることは入庁前から理解はしていました。
しかし、私の想像以上に家庭訪問の回数や学校や警察などの関係機関に出向く機会が多く、「こんなに忙しいのか」とか「こんなに外に出る機会が多いのか」と思いました。
また、関係機関の方々、例えば学校の先生方や病院の先生方、警察の方々などとお話する機会も多く、「これだけたくさんの人がこどもたちをサポートしているのか」と実感し、とても心強く感じました。

行政の仕事2

福岡県の職員として実現・達成したことを教えてください

「実現したこと・達成したこと」というほどのことではないかもしれませんが、これまでたくさんのこどもたちやご家庭に関わり、微力ではありますが、支援を続けてきたことでしょうか。
それは私一人の力ではなく、所内の皆さんや関係機関の方々とともに、こどもたちの安全・安心な生活を支え、同時に成長を見守ってきたということです。
目に見えてこどもの印象や親子関係に良い変化が見られると、この仕事をやっている意義を強く感じることができます。
今も数十人のこどもたちをサポートする日々ですが、そうした中でも常に一人ひとりを尊重し、こどもたちの視点に立つことを大切にしています。

今後、取り組んでみたい仕事はありますか?

これまでは、初動対応や相談支援の業務を担当してきましたので、今後は里親に関する業務も経験してみたいです。
担当のケースワーカーになると、こどもたちの里親になっていただく方々との関わりが主な仕事になります。
こどもたちを預かったり、特別養子縁組を行う里親という制度は、こどもたちに対する支援の幅を大きく広げ、まったく新しい未来への道筋になることもある、とても重要なものだと思います。
児童福祉を学んでいた学生時代から興味がある業務内容のひとつでもあるので、機会があればぜひチャレンジしてみたいです。

受験を考えている方へ Message

児童福祉司はこどもたちと苦労を共有するので大変だと感じることもありますが、たくさんの人たちと一緒にこどもたちの幸せを考える素晴らしい仕事だと思っています。
まだまだ短い私のキャリアの中でも、やりがいや喜びをたくさん感じることができました。
そんな「やっていて良かった」と思える仕事に皆さんも飛び込んでみてほしいと思っています。

その他のインタビュー Interview

TOP