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令和6年度福岡県職員採用案内

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INTERVIEW 18

心理判定員 福岡児童相談所

こどもの気持ちを理解し
支援の出発点を見出す

Profile

村田 結実 入庁5年目

大学院時代に、現在の勤務地である福岡児童相談所で心理実践実習を経験したことをきっかけに、行政の児童心理司になることを決意し、平成31年度入庁。
京築児童相談所に4年間勤務し、令和5年度より現職。

心理判定員の仕事1

仕事内容を教えてください

虐待を受けているケースや、知的障がいや発達障がい、非行に関することなど、さまざまな相談に対して、面接や心理検査、行動観察を通して、こどもの特徴を理解し、児童福祉司や他の専門職と連携しながら支援に取り組んでいます。
仕事をする上で、その子の個性や良さも見つけることを大切にしています。

仕事で印象に残っていることはありますか?

初回の面接で強く拒絶したり、面接する部屋にも入りたがらなかった子が、粘り強く接していくうちに少しずつ正直な気持ちを話してくれるようになり、それがとても印象に残っています。
この仕事は基本的にケースバイケースですし、目に見える結果は得にくいのですが、こういった小さな喜びの積み重ねがやりがいにつながっていると思います。

働きやすさを感じる点を教えてください

一般的な心理士は、クライアントと一対一で仕事をする一人職場が多いと思いますが、行政の児童心理司は、児童福祉司や他の専門職などとチームで支援するので、常にチームのみんなに相談できる環境は心強いですし、安心して取り組むことができます。
また、たくさんの研修機会があり、学び続けることができますので、これからも専門職として成長し続けていきたいと思います。
このほか、働きやすさの面では、1時間単位で年次休暇が取れることがすごく便利で、よく活用しています。

入庁前後でイメージのギャップを
感じるところはありますか?

大学院で臨床心理学を学びましたが、そこで得た技術や知識が通用する部分・通用しない部分があり、それがある意味でギャップというか壁にはなりましたね。
例えば心理検査や知能検査のスキルは、実務に大いに活かすことができました。一方で、面接の枠組みなども教わりましたが、実際の児童福祉の現場ではその通りにいかないことも多くあります。
「こちらの思うようには事は進まない」という気持ちで、臨機応変にこどもたちと向き合う姿勢が大切だと今は思っています。

心理判定員の仕事2

福岡県の職員として実現・達成したことを教えてください

京築児童相談所にいたころに「親子の絆再生事業」に携わりました。この事業は、文字どおり親子関係の改善を目的に児童心理司と児童福祉司がペアで家庭支援を行うものです。
児童養護施設にいるこどもが親に会いたがらなかったケースでは、オンライン面会を取り入れ、少しずつ関係改善を図りました。そのときは、事業の目的である親子関係の改善に少しは貢献できたかなと思います。

今後、取り組んでみたい仕事はありますか?

現在の業務のひとつである療育手帳の判定業務を専門にしている部署を経験してみたいと思っています。
また、現在はこどもたちと向き合う日々ですが、18歳以上の方を対象とした判定業務を行う「障がい者更生相談所」の仕事にも興味があります。
今後も幅広く色々な経験を積んで、福岡県のために役に立てる児童心理司へと成長したいですね。

受験を考えている方へ Message

困難を抱えるこどもたちやその家庭と向き合っていると、やはりうまくいかないことも多くあります。けれども諦めずに、こども一人ひとりがいい方向へ進むサポートをし、成長を見守れることは、他の心理職にはないやりがいです。
必要なのは「困っているこどもたちを支えたい」という気持ちだけ。多くの方に受験していただきたいです!

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