17 獣医師
食品・環境衛生から家畜衛生まで幅広い分野で活躍
保健医療介護部では、より安全で快適な生活環境の実現を目指し、食の安全確保のための食品衛生指導や食肉検査、旅館・公衆浴場・理容所・美容所などの生活衛生関係営業施設の衛生指導、建築物の衛生確保、さらには狂犬病の予防や動物愛護の推進、感染症対策など、幅広い業務に従事します。
環境部では、環境汚染の未然防止、廃棄物の適正処理、自然環境の保全など、身近な生活環境から地球環境に至るまで、幅広い環境問題の解決に取り組んでいます。
農林水産部では、主として、口蹄疫などの家畜の伝染病予防業務や畜産農家に対する衛生指導、家畜疾病の病性鑑定や調査試験、獣医事および動物薬事に関する監視指導、畜産における調査研究などに従事します。
近年、牛海綿状脳症(BSE)や高病原性鳥インフルエンザなど人と動物の共通感染症の発生に伴い、これまでの発生予防やまん延防止に加えて、安全・安心な畜産物の生産のサポートなど、獣医師への社会的なニーズは大きくなっています。
また、当県は、「人の健康、動物の健康、環境保全は一つ」という理念のもと、全国で初めてワンヘルスの推進に関する条例が制定され、ワンヘルスに関する取り組みを先進的に実施するなど、獣医師職の役割はますます重要になっています。
主な配属先
本庁では、保健医療介護部、環境部、農林水産部など、出先機関では、保健福祉(環境)事務所、食肉衛生検査所、家畜保健衛生所、農林業総合試験場などです。