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スポーツのちからで
県民に活力を。
福岡県では、平成16年度から全国に先駆けて『福岡県タレント発掘事業』を実施してきました。タレント発掘事業では、タレント卒業生の3名が東京五輪に出場したほか、国内外の大会で優秀な結果を出すなど、多数活躍しています。このタレント発掘事業の取り組みを県内の障がいのある方に広げようと始めたのが、本プロジェクトです。障がいのある方を対象に、未来のパラリンピアンになる可能性を秘めた選手を見つけ、育成し、福岡県から世界で活躍できるパラアスリートが生まれることを目指し、発掘・育成プログラムに取り組んでいます。
福岡県から世界へ、
パラリンピアンの輩出を
目指して。
特に苦心したのは、育成選手を選考する基準づくりです。参加者一人ひとり、障がいの種別や程度が異なり、発揮できるパフォーマンスに差が生じたことから、どうすれば公平な選考になるか、パラスポーツ有識者や競技団体からなる専門部会で議論を重ねました。また、選手の測定時のデータや練習時の様子をデータとして蓄積し、さらなる改善に努めています。
将来、福岡県から生まれたパラアスリートが活躍したら、私を含め多くの県民が夢や活力をもらえると思います。パラアスリートが頑張っている姿を見て、自分も頑張ってみようと思えるかもしれません。また、パラスポーツが人気になって、パラスポーツに取り組める場所が増えれば、障がいのある方が、今よりももっとスポーツを身近に感じ、スポーツの力で元気になる社会にぐっと近づけるかもしれません。このように新たな社会の仕組みづくりに貢献することができるのも、福岡県職員の仕事の魅力のひとつです。一人でも多くの方を笑顔にできるよう、専門の文献や海外の事例も学びながら、今後のプロジェクトの発展に取り組んでいきたいと思います。