INTERVIEW 01
行政2 福祉労働部 こども福祉課
さまざまな分野から
県政をサポート。
Profile
来山 嘉孝 入庁5年目
関東の大学を卒業後、民間企業に就職した後に、将来のライフスタイルを考えて、福岡に転居。
社会貢献ができることと業務の幅広さに魅力を感じ、福岡県庁への転職を志望、平成31年度入庁。
企画・地域振興部市町村支援課(現行財政支援課)などで県内市町村の支援などを経験し、現職に至る。
―仕事内容を教えてください
保護者のいないこどもや虐待を受けたこどもなどが生活する児童福祉施設に関する業務を担当しています。
具体的には、施設に対する運営費やこどもの生活費などの支払い、施設の設備や人材確保に関する取り組みに対する支援(補助金事業)を行っています。
前の職場では、県内で地域活性化の取り組みに従事する「地域おこし協力隊」の活動支援など、現在とはまた趣きの違う仕事をしていました。
民間企業時代は利潤の追求を念頭においた仕事で、その働き方にも納得していましたが、公務員だからこそできる、社会に貢献できる今の仕事に、とてもやりがいを感じています。
―仕事で印象に残っていることはありますか?
児童福祉司が任用前に受講する研修に参加したときのことです。私は専門職ではありませんが、業務上関わりがあるため参加しました。そこで、とある施設の施設長さんが入所児童からもらった手紙の内容を紹介されました。手紙には、「もともと施設に入りたくて入ったわけではないが、現在は勉強ができる環境、周りが支えてくれる環境に感謝している。」「施設の職員さんが温かく接してくれる中で、入所前は嫌いだった自分の名前が好きになった。」など、施設やそこで働く職員の方への思いが書いてあり、あらためて大切な仕事だと感じたことが今でも印象に残っています。
私が担当する仕事の中では施設のこどもたちと直接接することはめったにありませんが、今の私の仕事が施設で生活するこどもたちの未来のためにあることを強く意識するようになり、大きなモチベーションになっています。
―働きやすさを感じる点を教えてください
育児休業は男性も当たり前に取れる点はすごくいいと感じています。民間企業と比べると、こうした制度が浸透しているのではないかと思います。
業務内容も職員同士である程度共有できているので、職場で誰かが病欠などで急に休まれたときも、急ぎであれば代わりにやったりと、お互い協力することができています。
―入庁前後でイメージのギャップを
感じるところはありますか?
いい意味で堅くないというか、思っていたよりも、コミュニケーションを大事にしている職員が多かったです。自分は人と話すのが好きなので、相談しやすい環境だったのはありがたかったですね。
ただ一方で、行政らしく文書で業務内容をまとめる場面も多くあります。そこで初めて、自分が想像以上に文章を書くことが苦手だと気づかされました…。
―福岡県の職員として実現・達成したことを教えてください
県内で活動する地域おこし協力隊を対象に、さまざまな研修を開催して活動を支えることができました。また、施設のこどもたちへの寄付の申出をいただいた企業様との連絡調整を行い、ランドセルやケーキなど、さまざまな物品をこどもたちにお届けすることができました。
―今後、取り組んでみたい仕事はありますか?
色々な分野の仕事ができることが県庁のいいところだと思うので、自分の人生でこれまでまったく関わってこなかったような分野の仕事に出会えればと思っています。
県民の皆さまの税金で成り立っている行政の仕事は、民間企業とは違ったプレッシャーもあります。責任の大きい仕事ですが、その分やりがいも大きいです。一緒に仕事ができる日を楽しみにしています!