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令和6年度福岡県職員採用案内

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INTERVIEW 11

農業土木 八幡農林事務所

人と人のパイプ役になり
農業の未来を守る

Profile

田尾 聡 入庁6年目

高校生のころに地球温暖化に危機感を抱き、「自分にも何かできないか」と考え、学生時代は農学部で学ぶ。
平成30年度に入庁。朝倉農林事務所勤務を経て、令和3年度より現職。

農業土木の仕事1

仕事内容を教えてください

農業土木職全般の業務内容をひと言で表すと、畑の形を整えたり、農業道路の整備をしたりといった「農業をしやすくすること」です。
私は、その中でも灌がいのために欠かせない、ため池と水路の整備・改修を主に担当しています。農業には水が必要ですし、万が一ため池が決壊したりあふれたりすると、田畑だけでなく人家にも被害が及ぶので、とても責任ある仕事だと思っています。
管内の市町村から上がってくる要望を検討し、コンサルタントの事業者の方と一緒に工事計画を考えることからスタートし、その後は市町村や地元の方など、関係者との連絡や調整を行いながら工事を進めていくことが私の役割です。

仕事で印象に残っていることはありますか?

これまでたくさんの老朽化したため池や水路の工事に携わってきましたが、それぞれが思い出深いですね。
もちろん工事の過程で地元の方と意見が合わなかったり、急な計画の変更などの苦労もありましたが、実際に工事が始まると「いい感じになってきたね」と声をかけていただいたり、工事完了後にあらためて現場を訪れた際に「おかげで農作業がしやすくなったよ、ありがとう」と言われたことは、今もよく覚えています。
また、どの工事も数か月から長くて数年間は関わることになるので忘れられないものになりますし、仕事のBefore・Afterがはっきりとしていることも大きなやりがいのひとつです。

働きやすさを感じる点を教えてください

わが家には保育園に通っているこどもがいて共働きでもありますが、充実した福利厚生のおかげで育児と仕事を上手に両立できています。
こどもが生まれた際には父親育児休暇を取らせてもらいましたし、在宅勤務の制度もうまく活用しました。また、こどもが小さいころは就業時間を調整・短縮できる制度もあって、保育園の送り迎えなどすごく助かりました。
当時の上司からも「仕事も大切だけど、家族や自分自身を一番に考えなさい」と言われたことで、制度も活用しやすくなりました。
上司をはじめ、周りの方の理解もあって、すごく働きやすく、感謝しています。

入庁前後でイメージのギャップを
感じるところはありますか?

私はある程度仕事の内容を理解して入庁したので、業務を通じて地元の方々と直接話をする機会が多いことは分かっていました。
しかし、各市町村の担当者の方や本庁、さらには国の方とのやりとりが想像以上に多かったです。公共工事にはこんなにもたくさんの人が関わり、実施されるまでに多くのプロセスを経るんだな、と強く感じました。
加えて、例えばため池にしても、農家の方だけではなく近隣住民の方々の生活に影響する話なので、そういった広範囲への配慮も大切にしなければなりません。
自分が携わっている仕事は、多くの人が関わり、県民の生活を広く支えている。そんな実感を覚えました。

農業土木の仕事2

福岡県の職員として実現・達成したことを教えてください

朝倉農林事務所勤務のときに、大規模なパイプライン造成工事に携わりました。
山間の果樹園に水を送るための往復10kmほどのもので、遠く離れた河川から取水して高い位置に貯水槽を造り、そこから各方面へ分配するイメージです。
道路の下にパイプラインを通していくので計画段階からかなり大変なのですが、さらに、長期的なプロジェクトになるので、関係する農家さんの中には代替わりされる方もいて、その調整がすごく大変でした。
簡単な工事ではなく苦労の連続でしたが、完成したものを見たときはすごく達成感を感じ、良い思い出となっています。

今後、取り組んでみたい仕事はありますか?

これまでは事業として企画・計画された工事を設計し、管理しながら進めていくことが私の役割でしたので、今後は事業を企画・計画する仕事にも取り組んでみたいと思っています。具体的には、各市町村の担当窓口からの要望をもとに、地元関係者の意見や想いを汲み取り、工事との優先度も考えながら事業を企画・計画していきます。
また、いつかは本庁で県全体の予算調整や事業化に関する仕事にも取り組んでみたいと思います。
どちらかといえば、現場での仕事が好きですが、それにとらわれずに色々な経験をしてみたいですね。

受験を考えている方へ Message

県の農業土木職というとお堅い印象かもしれませんが、職場は和気あいあいとしていて、新しい提案も歓迎される雰囲気があります。私も現場でドローンを飛ばしたり、場合によってはオンライン会議を行ったり、新しい技術を積極的に活用しています。
魅力あふれる福岡県を一緒につくっていきませんか。

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